2009.03.11 Wednesday
「モーいちど」のふるさと その2
昨日に続き「モーいちど」の工場見学、今日は工場内の様子を紹介します。
家庭から集められた牛乳パックはパルパーと呼ばれる大きな釜に入れられます。この中で薬品と一緒に80〜90℃で撹拌することにより、パック表面についているポリエチレンのフィルムが取り除かれます。紙すき講座のときは手ではがしていますが、なかなかきれいにはがれないんですよね。 こちらの山は取り除かれたフィルムの山。普通ならごみになってしまうこのフィルムも、この工場では熱エネルギーを得るための原料として有効活用されます。また、工場から出る廃水もしっかり処理し、環境への負荷を軽減しています。 パルパーで分離されたパルプは、上質紙の古紙からとったパルプと混ぜられ、抄紙機という機械で大きなロール状に巻き取られます。ちなみにここの行程で紙を乾かすのにも先程の熱エネルギーが利用されるそうです。 この紙を長い芯に巻き取って、一個の大きさに輪切りにすれば「モーいちど」の完成です。ちなみに上の写真の長いロール状のもの(3m以上あるとか)から27個取れるそうです。 今回の見学で一番驚いたのは、紙を作るためにその100倍もの量の水を使うというお話を聞いたときでした。水やエネルギーをたくさん使って作られる紙、もっと大切に使っていかねば、と考えさせられた見学でした。 今回の見学ツアーにお誘いいただいたとよたエコライフ倶楽部のみなさん、見学を快く受け入れていただいた丸富製紙のみなさん、ありがとうございました! |