2007.10.21 Sunday
第2回 もった博士の「親子かがく倶楽部」 もしも原子が見えたなら
昨日の生ごみと食の講座に引き続き、今日は親子向けの科学講座、もった博士の「親子かがく倶楽部」が開かれました。今日のテーマは何と「原子」。あらゆる物質の基本であり、ある意味生ごみよりも身近な存在と言ってもいい、この原子について学びました。
今日使ったのはこの原子模型。実際の原子の大きさは、この模型の1億分の1の大きさなんだとか。これは目で見ることはできなさそうですね。青は窒素、赤は酸素、白は水素、黒は炭素という風に、色によって原子の種類が違います。 ボンドを使って空気中にある分子(原子と原子がくっついたもの)をつくりました。上の写真では水の分子をつくっています。白い水素原子(記号で書くとH)を2個、赤い酸素原子(記号で書くとO)を1個くっつけると水(H2O)になるんですよ。 空気中にはいろんな分子が存在していますが、そのほとんどは窒素と酸素です。温暖化で話題になっている二酸化炭素はごくわずか。もし空気中に1万個の分子があるとすると、そのうち7800個が窒素、2000個が酸素で、二酸化炭素はわずか3個です。ところが今、二酸化炭素の数が3個から4個になろうとしていて、これによってどうやら地球温暖化が起こっているようなのです。1万個の中の3個が4個になるだけで、地球の温度が変わってしまうなんてちょっと驚きですね。 プラスチックの正体もこの模型があればよく分かります。プラスチックは炭素と水素がたくさんつながっていて、そこに他の原子がくっついています。これを燃やすとこれらの原子がバラバラになって水や二酸化炭素ができます。塩化ビニルのような塩素が入っているものを燃やしてしまうとダイオキシンが発生してしまうわけですが、このダイオキシンについても模型を見て形をチェックしました。確かに塩素がくっついていますね。模型で見るとよく分かります。 今日学んだことは、実は高校や大学で習うような難しいことでした。でも、模型を使うことによって、子どもたちにも分かりやすい内容になりました。二酸化炭素やダイオキシンといった環境問題になじみのある物質についても、理解を深めることができたのではないでしょうか。 次回のもった博士の講座は1月20日(日)に行います。ご期待ください! |