2009.02.22 Sunday
今日は2本立て! 食べものの講座と生きものの講座
今日は先週の土曜日に引き続き、講座2本立ての日でした。それぞれの様子について紹介します。
まず、午前中に開かれたのは「フードマイレージから食生活を考えよう」という講座。フードマイレージとは、食べ物が産地から運ばれてくる際に消費するエネルギーに注目し、環境にかかる負荷を数値化した指標のこと。遠くから運ばれてくる食べ物ほど輸送にエネルギーがかかるため、環境への負荷は高くなってしまいます。 今日の講座では、フードマイレージの基本的なことについて学ぶと共に、普段の食事のフードマイレージがどれくらいなのか、パソコンや電卓を使って実際に計算してみました。「距離」「輸送エネルギー」という視点で普段の食事を見てみると、意外に外国からのものが多いことに気づかされますね。参加者の表情からも食生活から省エネに取り組むことができることを理解してもらえた様子でした。 午後からは「シンパシーワークショップ」というカードを使ったワークショップを行いました。これはアイシン精機さんが実施している環境教育プログラムで、今回特別にeco-Tで実施させていただきました。参加者が森や海の生きものになって、神経衰弱の要領で自分の食べられるエサを探すというゲームなのですが、途中から人間役が入ってくると、エサを持っていかれたり、2枚取るとゲームオーバーになってしまう「ブラックカード」を混ぜられたりと、エサ探しが大変になってきます。 ゲームが終了した後は、写真を使いながら、現代の人間のくらしが生きものにダメージを与えていることを学んでいきました。森林伐採や海に捨てられたゴミなど、先程まで海や森の生きものになりきっていた参加者は、ゲームで悩まされた「ブラックカード」の正体に納得するとともに、生きものたちの悲しい気持ちがよくわかる様子。何か感じるものがあったのではないでしょうか。 微妙なバランスで成り立っている地球の生態系、生きものへの影響はいつか人間にも返ってくることになります。森や海の生きものとこれからも一緒に生きていくために、できることから少しずつ実践していきたいですね。 |