エコットフォーラム2015『市民による学びの場の創出』開催しました
エコットフォーラム2015『市民による学びの場の創出』を本日開催しました。
エコットで活動している人や、環境のことに関心を持つ人などが、1年に一度集まり、最先端の考え方にふれ、これからの暮らしや今後の活動に、活かしていこうという主旨で、開催しています。
今年は東京おもちゃ美術館館長の多田千尋さんに、東京おもちゃ美術館での取り組みについて講演していただきました。
昭和10年に建てられ、その後廃校となった小学校を利用した東京おもちゃ美術館。
施設を運営するための「money&time」 移築運営の資金を寄付(「一口館長」)で集めたお話や、運営のための市民ボランティアは「おもちゃ学芸員」という名前で活躍していること(300人のおもちゃ学芸員さんがいるそうです)など、eco-Tの運営にも通じることも多く、興味深いお話でした。
また、話題提供ということで、eco-Tの展示学習プログラムの開発にも以前から関わっていただいている「つくる×くらし=つくらし」の松原雅裕さん、金田裕子さんにもお話いただきました。
「自分たちの暮らす地域に対して自信がない、自尊心が薄れている。それを再構築することが社会教育施設の役割」と話す松原さん。
「地域のなかに学びの場ができるといい。食など、興味を持ってくれそうなワークショップなどを通じて、ものを作る楽しさや学びを感じてもらいたい」と話す金田さん。
与えられる学びではなく、自分から興味を持ち、考え、手を使い、感じるという学びが大切なのだなと感じました。
その後、eco-Tの活動について紹介させていただき、講師のみなさんとトークセッション。
多田館長に、初来館のeco-Tについてお聞きしてみると「環境学習施設とはいってもごみのことから少し離れた視点があってもいいのでは」「eco-Tのファンや応援してくれる人を増やそう」などの言葉もいただきました。
eco-Tも来年は開館より10年目になります。
今後の事業の展開や、市民のみなさんへの伝え方などへの、とてもよいアドバイスをいただいたように思います。
最後に多田館長からは「本当の学びとは、学校の外にあると思う。学ぶことに卒業はない。心が動けば、体も動く。どんどん、学んで、活動する人が増えてほしい」というお話も。
今のeco-Tにとって、とてもよいお話が3人の方から聞くことができました。
また、たくさんの方にご参加いただき、今年のエコットフォーラムを終えることができました。 ありがとうございました。