| 講座の報告
未来へのエコットーク2014~100年後の地球の姿~を開催しました。
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3/1(日)未来へのエコットーク2014~100年後の地球の姿~を開催しました。
講師に、国際環境NGO FoE Japanの柳井真結子さんをお迎えしました。
お話の内容は主に、IPCCの報告書や気候変動の国際的な取組み、
また柳井さんが世界各地で見てきた気候変動による現実です。
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実は柳井さんは、今年の1月まで産休中だったそうです。
その産休中も時間を見つけては、現地に足を運んでいたそうです。
子育てと仕事を両立するワーキングママさんです。
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地球温暖化という難しいタイトルにも関わらず、
たくさんの方が講演会を聞きに来てくださいました。
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世界の取組みや日本政府の取組みなども紹介されました。
柳井さんのお話の中でとても印象的だったのは、
「途上国の潜在的な脆弱性」という言葉です。
貧困、不安定な政治基盤、紛争がなぜ気候変動と関係があるのか。
それは、それらのリスクによって、気候変動に適応する能力が低下するのです。
気候変動が起きてしまったときに、それに対応できないのです。
この話はまさにESDに通じる話です。世界や社会に色々ある問題というのは、原因は色々あります。しかし、結果として影響をおよぼしあう。
何より最大の問題は、これらの問題の最大の被害者が、「弱者」であるということです。
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そして、先進国の日本はポスト2020年に向けて
「2020年までに温室効果ガス排出を2005年度比で-3.8%削減」という素案があるそうです。実はここには数字のマジックが隠れています。
元々、京都議定書では、2012年迄に90年比-6%
日本の温室効果ガス排出の現状はこれです。
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「2020年までに温室効果ガス排出を2005年度比で-3.8%削減」
を90年比に替えると、実は3.1%増加させます。という素案です。
少し残念な気持ちになりますね。
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柳井さんは最後に、こう投げかけました。
「100年後の世界がどうなっているか・・・神様しかわかりません。
良い世界になっているか、悪い世界になっているか・・・
でも、せっかくなら良い世界になることを想像して、行動しませんか?」
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ある参加者からの質問で、
「気候変動などの環境問題というのは、私たちの行動の一つ一つの積み重ねによって引き起こってきたもの。だから、私は今やれることを教えてほしい。柳井さんはどんなことしているんですか?」
柳井さんの回答はこうでした。
「わたしは子どもが出来て、子どものためにエアコンをつけるようになりました。私が現地に行くとき、飛行機を使います。それだって環境負荷です。では、子ども産まない方が良かったのか。私が現地に行かない方が良いのか・・・それは違うと思うんです。子どもができて私の生活は豊かになりました。食など別の視点で色々考えるようになりました。また、現地に行くことで、現地のコミュニティの人たちがたちあがり、元気になっていく場面が見られます。人それぞれやれることは違うし、違っていいんだと思います。やれることはみなさんの中にすでにあるんだと思います。・・・(中略)・・・ちなみに、わたしは特にすごいことはできていなくて、むしろ周りの人の行動に感心してばかりです。」
普段何気ない当たり前の行動を、一瞬立ち止まって考えてみる。そして自分ができることを少しだけ地球にとって(場合によっては、次世代の人、自分の子どもや孫にとって)良い(であろう)方向に行動する。それをみんながやる。
それだけで、世界が豊かになって、100年後の地球が素晴らしいものになっていくような気がしました。
みなさんの想像する100年後の地球はどうですか?
素晴らしい地球が見えていますか?それとも・・・